赤ちゃんが増えてから、家の荷物が異常に増えてうんざりしているミニマリスト志向女です。
おむつだったり、洋服だったり、タオルだったり、原色のおもちゃだったり、必要とされるものを揃えていくと、1LDKの家が溢れかえりそうになってます。収納が大きな家に引っ越したいです。
そんな中で、最近読んだのが、アメリカの家庭と住宅の文化史: 家事アドバイザーの誕生です。
この本は18世紀中旬からアメリカの家庭のインテリアやキッチンの様子と家事アドバイザー(日本での断捨離のやましたひでこさんもこの括りに入れて考えてよさそうです)がどのようなメッセージをアメリカ家庭に送ってきたかの変遷が描かれています。
導入部分がマーサスチュアートで始まるんですが、いまいちマーサのすごさや影響力を身をもって体感できていないので、ちょっと著者がなぜ興奮しているのかがわからず共感できません。
また、アメリカでは何年くらいに水道やガス、電気がどれくらい普及していたのか、どれくらいの豊かさレベルを想定していいのかが実感としてもてていないので、いまいちピンと来ない部分も多いのですが、それでもいろいろ興味深い本でした。
特に100年以上前から家事アドバイザー達が、安っぽいレースで家を飾るな、埃が増えるから布製品を多く使うな、みやげ物など変な装飾品を置きまくるのをやめろ、と言っているのが面白かったです。
変な置物を置きまくりたい、部屋をごてごて飾り付けたい、物をたくさん所有しておきたいって衝動は時代や国を問わず共通してるんですね。
あと、アドバイザーの「電話機をレースで飾るな」のコメントがうけました。アメリカでもおかんアートがあるんだな。人間(のおばちゃん)は電話機を見るとレースで飾りたくなる本能が備わってるんでしょうか。
そういえばうちの実家も今はなきダイヤル式黒電話だったときは、母お手製の電話カバーで本体も受話器も覆われてました(笑)
てか、黒電話からiPhone持つような時代になるとは、世の中の移り変わりの激しさに改めて驚きます。
生活系のアドバイス本って世の中大量に出回ってますが、100年前に出版されたアメリカの本でもちょっと手直しすれば似たような内容になりそうだなと思いました。「マーサおばあさんの生活アドバイス 古きよきアメリカの生きる知恵」みたいなタイトルでどうでしょう。
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