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Tokyo Homeliness

東京でのんびり行き(生き)迷う会社員。 ブログ名がなんだかHomelessっぽいですが、家はあります。 Homeliness「家庭的{かていてき}なこと、日常的{にちじょうてき}なこと、平凡{へいぼん}さ」 最近は断捨離やシンプルライフに凝ってます。心の中では北欧女子とか目指してます。

カテゴリー「読書」の記事一覧

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ウッチーって言うんだって。

下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち  (内田 樹 著)がだいぶ前に、授業で紹介されていたので読みました。

ベストセラーになった三浦 展の『下流社会』と似たような題名なんで、どうせ似たような感じで、若者上から目線でみた本なんだろ、と期待せず読んだんですが、なぜ下流志向になるのかを子供たちが学校に入る前に消費者として社会に取り込まれてしまうからという点から説明していて引き込まれました。

特に興味深かったのが、家庭内でも学校でも、不快を表現すること、が貨幣としてやり取りされている現状についてのところ。
例えば家庭内だと、『「不快」のカードを家庭内で一番たくさん切れるメンバーが、家庭内におけるリソースの配分や、決定に際しての発言権において優位に立つことができる』。
結構やりがちなので身に染みました。今後注意します。

あと、激しく絶賛実践中の自分探し。
『「自分探し」というのは、自己評価と外部評価のあいだにのりこえがたい「ずれ」がある人に固有の出来事だと言うことができます』
自分探しは自分の周りの人間に聞けば済む話なのに、新天地、自分を知らない場所に行きたがる
→結局は現状の自分が受けている評価に満足できていないため、全てをリセットしたいだけだ、という指摘が旨に刺さります。
そうなのかもね。昨日のどっか行きたい願望にも通じるかも知れませんが、いけてない自分をリセットして、本来あるべきだ(と自分が勝手に思っている)姿で評価されるところに行きたいのかもな。
(自分、相当痛い、恥ずかしい子だ。。)

いろんな問題が提起されますが、じゃぁどうしたらいいって回答は無いんですが、あぁなるほどねと腑におちる部分が多く(納得できない部分や、おいおいって部分もありますが)、少なくとも極偏ったデータと偏見に溢れた『下流社会』より、新しい視点での考え方などが提示されていて面白かったです。

困ったな、自分探し。

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消費なんてしてやるもんか

 「嫌消費」世代の研究――経済を揺るがす「欲しがらない」若者たち
を読みました。

一応、自分も嫌消費世代らしいっす。若者ってほどでもないっすけど。。
嫌消費世代はバブル後の世代で、物心ついた頃から不況で、就職の頃は氷河期で、自己評価が低く、人の目を気にした消費を行う人々らしいです。
がっつり凄い勢いでくくられてます。そっか、自己評価が低いのは生まれた時代のせいなんだ。
でもって、ブランドものも、車もテレビも買わない人々らしいです。

車は買わないのは分かりますが、、(飲んだら乗れない乗り物を所有する必要があるんでしょうか)
別に周りの目を気にして消費してる訳じゃないと思うんですがね。

というか、テレビとか色々持ってるのに、買う必要がないから買わないんじゃないでしょうか。
でもって、結局言いたいのは、そんな奴らにどうやったら消費させるかってことらしかったです。多分。
でもって、多分、そういうこと考えるやな奴らが多いから嫌消費世代は消費しなくなっちゃうんじゃないでしょうかね。世の中消費させようとする力が強すぎ。

題名と、第一章読めばほぼオッケーな本でした。。。
ちなみに嫌消費なので、エコで図書館で借りて読みました。

苦行

世界の測量 ガウスとフンボルトの物語』を読みました。
2006年の世界のベストセラーでハリポタを抜いて2位らしいです。

18世紀後半から19世紀前半に活躍した二人が世界を理解するための挑戦の軌跡が描かれています。

が、読んでて苦しかったっす。映画とかだと忘れてますが、その時代、衣服繊維は発達してなく、下水道は完備されておらず、電灯もなく、虫除けスプレーもなく、エアコンもないわけで、
その辛さをいやっつーほど思い知らされます。

‐自宅で思索と研究に打ち込むガウス‐
基本的に周りの人間の頭の回転の悪さに苛立つやなやつです。
歯痛、背中の痛み、蒸し暑さ、寒さ、道の泥濘への苛立ちの描写が執拗に繰り返されます。


‐新大陸の様々な数値を測量する事に異常な執念を燃やすフンボルト‐
暑さ、悪臭、奴隷制、蚊の大群、猛獣、寒さ、怪我、高山病などの過酷な旅の描写が執拗に繰り返されます。


まぁとにかく読んでて苦しい本なんす。


が、後半がさらに苦しい。後半を読むと最初の苦しさがお気楽に見えてきます。

彼らは名声を手に入れるのですが、ガウスは昔の明晰さが失われていくことに気付き、フンボルトは有名になりすぎて、昔のような好き勝手な探検ができなくなってしまう。

歳を取ったフンボルトが進む豪華で安全な旅と比べると、アホみたいに過酷でいつも止めたいと思いながらも好きな事が望むままできた昔の旅がものすごく素晴らしく、美しかったように思われてきます。


どんなに苦しく辛いことでも、その状況が失われてから振り返ると、懐かしく輝いてみえるのかもしれません。ということを今回の学びにして4月から生きて行きたいと思います。


『人はいつだって完全な状態で戻ることなどなく、毎回必ず少しずつ衰弱し、最後にはまったく帰ってこなくなるのだ。』

どうも、1週間分衰弱して帰ってきました。


この本、かなり読みにくいんですが(原文が間接話法で書かれているのも原因らしい)、
ときどきハッとする一文があるので良ければどうぞ。

で、マグロ無事かは、家事ブログまで(回文3)

今、大西洋クロマグロの取引禁止で熱いですが、、
(ぶっちゃけイカ・タコ命なので、まぁクロマグロが今の値段じゃ食べられなくなるとか言われても痛くも痒くもありません)

で、そんななか何故マグロ漁師に憧れるに至ったかっつーと、
会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ 」を読んだからです。

マグロ船っつーとなんか、借金の肩に無理やり乗せられたり、気づいたら船から1,2人消されたりとかダークな都市伝説が流れてますが、
そんなイメージを裏切る男前漁師たちのマグロ船での知恵が描かれてます。

読んでみて、そういえば確かに、狭い船内で常時同じメンバーと過酷な作業をする、命がけな職場では、
通常のだらけたオフィス(俺の職場のことです)とは比べ物にならない高度なコミュニケーション能力、ストレス回避法が必要になるのは当然ですな、、、と気づきます。
(てかダークなイメージのままだったら、マグロも取れねーし、船自体帰ってこれないんでしょう。)

細かくなさそうな漁師達の繊細な他者への配慮っぷりにやられました。
会社だけでなく、人生に必要な知恵っす。


最近脳についての本をニ連発で読みました。
(図書館で予約してたのがやってきたのが同じ時期だったからです。)


まず、単純な脳 複雑な私

へぇへぇ、おぉ!!!すげーー!!!と男子高校生な気分でガツガツ読んでました。
(結構、リスクにあなたは騙されるにも繋がるなーと思いつつ。)

リスク~を読んだときも思ったんですが、婚活中の女子は、自分磨きとかよりも行動心理学とか脳科学とか学んで実施した方が、ものすごい効果が得られるんじゃないか、、、と思ってしまいました。
女子よ!!!結果が分かりにくい自分磨きよりも、相手の心理を操れ!!!

面白かったのは、『好きな人には、自分が尽くすのではなく、自分のために何かさせろ、手伝わせろ』らしいっす。
何か、手伝っていると、脳が勝手に、手伝っているのは好きだからだ!!と意識を変えるらしいです。
『手伝っている』という行動の理由がないのが収まらず、もうやってしまった行動を変えるよりも、『なんとも思ってない人を手伝っている』→『好きだから手伝っている』と思考を変えるほうが簡単だかららしいっす。
(チョイあやふや)
まぁとにかくこれからは、上から目線でガンガンいろいろやらせようかと思います。
ダメ男に尽くしまくっちゃう女子も同じかもしれないっすね。

てかうっかり誰かに自分も操られてるかもしれません!!!!操る側に回りたいっす!!!



あと、奇跡の脳

脳卒中になった脳神経学者が、脳卒中になったときのこと、そしてそこから回復していくところ、それらを通して学んだこと、知ったことが書かれています。
なんだか脳卒中になったときの右脳の働きについての書き方がうっとりするくらいすばらしく、一瞬、脳卒中っていいもんだな、、とすら思ってしまいます。
若干後半妙なポジティブ感と脳との対話っぷりが怪しい感じがしますが、著者が言うように、嫌な気分を発生させる回路を意図的に切ったり、停止させたりできたら素敵な暮らしがあるんでしょうねぇ。。と思いました。

文章が、女性医師の一人語り的になっているのですが(原作がそうなんだろうけど)、「XXだったのです!!」「XXと思いませんか?」「何て素敵な世界」とかいう訳はいまいちなんじゃなかろうか、、と思いました。
40過ぎてるのにピンクハウス着て、家の小物はレースのカバーがついてる人が想像されてしまいます。

まぁとにかく脳は奥深い上に、まだわかんないことがたくさんあるらしいです。


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HN:
彷徨える蒼い旅人 ドナドナ
性別:
非公開
自己紹介:
人に言わせると、見えてるはずの壁に向かって全力疾走でぶつかりにいっているらしいです。
連絡はこちらまで。 (リンクフリーです) tokyo.homeliness アットマーク(’に置き換えて下さい).gmail,com
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